真空成形は、厚さ1mm以上のプラスチックシートを加熱し、真空の力で型に押し付けて成形する技術です。
この方法は自動車部品やダッシュボード、住宅のバスタブや大型カバーなどといった大型製品を作る際に特に優れており、複雑な形状にも対応可能です。
さらに、デザインの変更がしやすく、少量生産にも向いているため、コストを抑えながらも多品種少量生産を実現できます。

私たちのお客様も、大型製作であっても迅速な対応が求められる現代の製造現場において、柔軟で高速の試作品製作を実現する手段として当社の金型も利用されています。

当社は、真空成形の金型製作から修理、改造まで一貫して対応する体制を整えています。
お客様のニーズに応じて、高品質な製品を短納期でお届けできるのが当社の大きな強みです。

とはいっても、「みんなそう言うよね」というご反応もあるかと思います。

私たちがこうした柔軟で短納期の金型製作を掲げている土台には、自社内に鋳造から溶接、仕上げまでの設備を完備していることが大きくあります。
製作内容によってはマシニングではなく鋳造を自社で行うことで、よりコストと時間を抑えることが出来ます。

また、東亜成型が得意とする分野としては、シリカブロックやアルミを使った厚物成形型の製作が挙げられます。特に小ロットから中型、大型の製品に対応可能で、柔軟な提案を行うことができ、さまざまな業界のニーズに応じたカスタマイズが可能です。

材料を加熱して真空で金型に吸引することで成型する真空成型用金型。
基本的にアルミ切削で製作しますが、テスト用には人工木材でも対応しております。
打ち合わせの上、鋳造で行うことでコスト削減をする場合もあります。

真空成型用のボックスです。
ボックスの上に金型を置いて真空で温めた材料を吸引します。
大きくなると材料が歪みやすいので特に気をつけて作業します。