今回は、東亜成型のウレタン発泡金型について紹介します。

ウレタン発泡とは、金型にウレタンを注入し、発泡させることで金型の形状にフィットした形を作る製法です。
主に、シートやクッション、ヘッドレスト、建材や緩衝材など、衝撃に強く柔軟性が求められる工業製品に活用されています。

当社は、このウレタン発泡に関する金型の製作を行っています。

ウレタン発泡は、他の製法と比較して以下のような強みがあります。
・柔軟性と衝撃吸収能力に優れている。同時に耐久性もあるため、長期間の使用が可能
・複雑なディティールでも成形がしやすく、様々なサイズ・形状にも対応できる
・断熱性や遮音性にも優れており、建築用途などでの使用が近年増えている
・比較的軽量であり、持ち運びや取り扱いがしやすい
・他の金型製法と比較しても量産がしやすく、コスト効率が良い

このように、ウレタン発泡は多くの利点がある一方で、ウレタン発泡の金型製作を扱っている企業は非常に少ないと言われています。
その一つの理由として、ウレタン発泡ではパイプから金型へ温水を流すことで発泡しますが、このパイプを適切に取り付けられ、かつ温水による発泡に耐えうる金型を作ることが非常に難しいことが考えられます。


東亜成型では、このウレタン発泡に対応する金型を3Dデータの設計から製作、加工まで一気通貫で行っています。
また、発泡自体に関しても協力会社があり、金型をお渡しした後の作業についても伴走することが可能です。

＜自動車シート＞
熱伝導の良いアルミを使用したウレタン発泡金型です。
モデル製作から鋳造、加工まで当社で一貫生産しました。

＜バイクシート＞
熱硬化樹脂を使った型です。発泡圧に耐えられる構造を考え、設計から行いました。

＜その他のシート類＞
自動車シート用以外にも各種ウレタン発泡用金型を製作しております。
枕やクッションパッドなど用途は様々です。
ウレタン発泡までご依頼される方には協力会社を通じて試作品の提供も可能です。
また、新商品の開発や既存の素材をウレタンに変えるなど、様々な要望にもお応えします。